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『新クニウミ神話-ZONE-』は4つの短編からなるオムニバス作品

新クニウミ神話-ZONE-

青桃の著書『新クニウミ神話-ZONE-』や『子供達の午後』をお読み戴いた方から、最近感想を戴く機会がありまして。facebookでも「もうこれはレビューの域!」と言わんばかりの感激の感想を戴いたり(TT)。
たとえわずかばかりの反響であったとしても、青桃にとってはそれはもう励みになるります(^^)v。
次回作への活力になること間違いなし!そこでと言ってはなんですが、著者である青桃本人しか知らない話をひとつ。「新クニウミ神話-ZONE-」の第3編「エディプスとアンティゴネ」の件(くだり)に『足下には、ずだ袋に詰められた紙幣の塊。この分だとおそらく数十万ドルはくだらない。』とあります。
本作をすでにお読みの方にはおわかり戴けるかと(^^;)。
百ドル札で数十万ドルと言えば紙幣で数千枚に相当します。
重量にすると、紙幣1枚1g換算で、数kgになるわけです。
この分量だとずだ袋に詰めて抱えて走るのは可能ですよね(^^)。
青桃は初稿でそう書いたつもりでいたんですけれど…ところが何処をどうまかり間違えたのか“数十万ドル”のところを“数億万ドル”と書いているじゃあ~りませんか!これだと紙幣数百万枚に相当し重量なんと数千kg!6㌧トラックでね~と運べね~(^^;)。とんだしくじり。
このまま訂正されずに出版されていたら…考えるだけで背筋が凍ります。
校正さんのご指摘により事なきを得ましたけど。間違えの原因は、千で割るべきところに千を掛けていたのでした。
掛け算と割り算を間違えるなんて、小学校からやり直さんと…。
ところで、本の校正ってたまに耳にするかと思いますが、具体的にどんな仕事をしているかと言いますと…一口に校正と言っても単に誤字脱字文法の誤用の指摘にとどまりません。
文の歪み、言葉遣いの整合性、文章全体のバランス、さらにはよりふさわしい表現の提案など…かなり深く作品に関わるお仕事なんです。
幅広い知識教養、書き手の心情を理解し作品を読み解く鋭い感性が不可欠ながら、無色透明無味無臭何色にも染まる器用さも求められる、作家には無くてはならないまさに縁の下の力持ち。
何処まで指摘してもらうのか、踏み込んでしてもらうのか必要最低限にとどめるのか、校正の加減については著者の裁量に任されています。また指摘部分を採用するか否かについても飽くまで著者の判断にゆだねられています。ちなみに青桃は“みっちり”校正して戴きます。
実は、著者と校正さんとは直接顔を合わせることも言葉を交わすこともありません。編集者を介して校正原稿をやり取りするのみ。
何処のどなたか知らぬ存ぜぬなんです。編集者にはそれぞれ“御用達”の校正さんがいて、著者は担当編集者によって任意に校正さんをあてがわれるわけなんです。
いくら無色透明無味無臭を心がけていると言っても校正さんだってやはり人間。
それぞれに仕事のやり方には“癖”があるようで。『汀の砂』『子供たちの午後』を担当された校正さんは文学的で情趣に富んだ雰囲気を大事にするタイプ。
絶体絶命の危機?を救ってくれた『新クニウミ神話ーZONE-』の校正さんは理知的で物事のエビデンス(裏付け)にこだわり有りなタイプ。顔も名前も知らない赤ペン先生によって丹念に鉋掛けされ、作品は商品へと磨き上げられていくんですねぇ(^^)。