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恐怖の勝利

 

バンコク爆弾テロ事件。東西冷戦が終了し四半世紀経ちますが、世界では依然として地域紛争が跡を絶たず、それに付随してテロの横行し、世界は混沌の渦中にあります。
20世紀は戦争の世紀と言い表すなら、21世紀は紛争とテロの世紀と言えるでしょうか。テロとはテロル及びテロリズムの略で暴力手段に訴えて敵対する対象を威嚇することですが、語源のテロルはドイツ語で“恐怖”を意味します。テロとはまさしく“恐怖”そのものをまき散らす行為、あるいは“恐怖”をまき散らすことを目的とする行為ではないかと、青桃には思われてならない。
テロは人を選ばない。加害であれ被害であれ。いつ何時遭遇するやもしれぬ恐怖。またその恐怖は死へと直結している。
恐怖によって人々の足をすくませ、行動を縛り自由を抑圧する。恐怖を植え付けるためにテロ行為がなされているのなら、恐怖を感じなければよいのだろうか。人が傷つけられようと殺されようと一切動じない、人間らしい感情の発露を封じ心を凍らせる。それでは人間とは言えない。人間性を喪失してまで恐怖を克服したところで、それではやはり“恐怖”の勝利と言わざるを得ない。

わたしたちはまさにテロの時代に生きている。
松本サリン事件、地下鉄サリン事件、アメリカ同時多発テロ事件、公共施設交通機関爆破テロ、爆弾自爆テロ、サイバーテロ…あらゆる場所にテロは潜み蔓延っている。
青桃にとってテロは同時代。同時代に生きた宿命として、同時代に生きた者にしかなしえない表現を続けていきたいと切に願うのであります。