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戦争文学

高校野球は東海大相模が45年ぶりの優勝で幕を閉じました。こう言っちゃぁなんですが、たかだかティーンエイジャーによるアマチュア野球が何故これほどまでに面白いのか!若さという唯一無二の瞬間、花火の如く咲いて燃え尽きればそれっきり、取り返しの付かない一期一会、そこにこそ強烈な印象をもたらす魅力があるのでしょう。

青桃がティーンエイジの頃強烈に影響を受けた文学・映画といえば大岡昇平『野火』。しばらくは夜寝床で目を閉じると情景が浮かんできてなかなか寝付けなかった。市川崑監督による映画『野火』(1959年大映)も凄まじかった。両作品を比較してみても興味深いと思う。他には井伏鱒二『黒い雨』フランクル『夜と霧』映画だと短編ドキュメンタリー『夜と霧』(同名書籍とはまったくの別物)長編ドキュメンタリー『ショア』…こうしてみると戦争文学・映画が多いかなぁ。
いずれの作品もいわゆる戦記物とは一線を画し、近代戦争がもたらした歪みや戦場における悲惨や狂気を浮き彫りにすることで、人間性が試されるような内容。戦争と同時代に生きた表現者にしかなしえない鬼気迫る描写に胸を穿たれます。

小学生の時分には短編アニメ『ピカドン』(描写が過激だとして上映されなくなった)も観たし、物議を醸していた『はだしのゲン』は全巻読破した。青桃のために担任の先生が自腹で足りない巻を揃えてくれた。もちろん他意はない。ただ子供の知的探求心を満たすためだけに。良い時代だった。(^^;)最近恐ろしいとか刺激が強すぎるといっては片っ端から排除する傾向がなきにしもあらず。その割にはアニメやゲームでハードコアな描写が野放しになっているような。(^^;)
感受性豊かな10代の柔なハートにこそ、ちょっとばかり負荷をかけてやる。するとしなやかで重厚な心が育まれるんとちゃうかなぁ。
この際食わず嫌いは返上して。