小説家「青桃」集
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書籍

Kiss Incomplete(キス インコンプリート) 2017年10月出版

少年は、夜更けの山道を飛ばしながら言う。「先生と一緒なら、おれ、何でもするから」
涙で濡れた男の頬を月光が光らせる。もう、何もかも手遅れだと……。
──欲望と過ちが絡み合い、恋人たちを狂わせていく。そして、驚愕の結末へ。

少年はドラム缶を乗り越え、季生に迫りくる。
「先生、今助けるから」
少年は季生の胸元に飛び込んできて、そのまま後ろへ押し倒す。
「だめだ、死んじゃ駄目だ」
少年は季生に掴みかかると、支離滅裂な言葉でわめき散らす。
かと思うと、急に事切れたかのごとく、ばったりと季生の胸に倒れ込んで動かなくなった。 ──本文より

概要

ひとたび表紙の扉を開き、物語の世界に足を踏み入れたが最後、暴行、殺人、窃盗、脅迫、横領、虐待、売春…とサスペンス要素をふんだんに盛り込み、先を読ませぬドラマ性と息もつかせぬ展開で、その世界観に耽ってしまうこと請けあい!
疾走感溢れるストーリーを背景に、濃厚かつ複雑に絡み合う人間模様、それぞれの登場人物が背負う過去と宿命を丹念に描き出す。彼らが織り成す様々な愛の形も見所。やがて運命は驚愕の結末へと導いていく。

ストーリー

バスジャック事件を担当中、不測の事態により高校生を死なせてしまったエリート警察官立石季生。自ら謹慎し人里離れた山中の廃車場に引きこもり不甲斐ない日々を送っていた。恋人の和貴泉との別れ話まで持ち上がる始末。
そんなある日、突如見知らぬ少年が着の身着のまま廃車場に飛び込んでくる。ところがこの少年、事もあろうに記憶喪失であったのだ。そこから始まる男やもめと少年との奇妙な生活。
折しも、埠頭から拷問され車のトランクに押し込められ海中に沈められたチンピラ男の遺体があがり、さらに季生が暮らす廃車場から峯ひとつ向こうの山中で車が崖から転落炎上。車内からは外務省高官の焼死体が。
季生は、学生時分からの悪友にしてライバルである公安のキャリア組原田翔太から捜査協力を依頼される。事件、事故の捜査を進める一方で、少年の身元も平行して調査する季生。すると、この三件には思いも寄らぬ接点が…やがて季生と少年は外務省機密文書をめぐる国際的なスパイ犯罪へと巻き込まれていくのであった。

ご注文方法

作品名Kiss Incomplete(キス インコンプリート)
著者青桃(あおもも)
>>プロフィールはこちら
出版社文芸社
定価¥1,300(税別)

ご注文はお近くの書店(≫店頭販売のご案内)にて、またはクロネコヤマトのブックサービス
(フリーダイヤル0120-29-9625、携帯電話からは03-6739-0711)の電話注文、セブンネットショッピング(www.7netshopping.jp)にて承ります。
アマゾンでも販売中です。

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電子書籍もKindle(アマゾン)Kobo(楽天)のサイトにて配信販売しております。

 

新クニウミ神話-ZONE- 20014年4月出版

新クニウミ神話-ZONE-

核の脅威を受けたヒロシマを再び襲った悲劇、その五年後の物語。
未曾有の核兵器テロに見舞われた広島で、事故調査を続ける「わたし」が出会った被害者であるひとりの詩人。彼が語る真実とは──
神話、寓話、故事をもとに編み出された、珠玉の短編集。
四編を収録。

その時だった。
太陽が、突如地上に墜落しtかのような閃光が、ターミナルの奥から照射してきた。
次いで、耳を劈く爆音。
一瞬の事変が、低速度(スローモーション)になって体幹の奥深く膏肓(こうこう)を貫いた。
衝撃波が身体の動きを封じ込め、立ち上がろうとしたわたしの肢体は、再び地面にたたきつけられ減り込まれた。
物という物、人という人が、渾然となり、辺りに飛び散る。
──『新クニウミ神話-ZONE-』より

概要

五年前、国際フォーラムを迎えようとしていた広島で起きた、核兵器によるテロ事件。死者は二万人を超えた。事故調査を続ける「わたし」は、被害者であるひとりの詩人と出会う。彼が語る真実とは──。核の脅威を受けたヒロシマを再び襲った悲劇、その五年後の物語を描いた表題作。
その他「一炊の夢」「マッチ売りの少女」「エディプスとアンティゴネ」の三編を含む全四編を収録。

ストーリー

「一炊の夢」弟の治療費を稼ぐため夜な夜な街に出ては客を取る英子。そんな殺伐とした日々を送る彼女にも胸の奥に秘めた恋心が。ある夜、その意中の“青年”方から英子に声をかけてくる──。
「マッチ売りの少女」勾引(かどわ)かされて“業罪の街”に連れてこられたソーニャ。娼婦となることを強要され、元締めの暴力と搾取に耐える日々。身体は汚(けが)れようとも心だけは清廉であろうと誓うソーニャ。いつか故郷へ帰れる日が来ると、それだけを信じて──。
「エディプスとアンティゴネ」男が目覚めると、記憶喪失で荒野にたったひとり。血まみれのシャツを身につけ、傍らには大金を詰め込まれたずだ袋が。経緯も分からぬまま”お尋ね者の身”となった男。途中行きずりの女に助けられ逃走劇を繰り広げるのだが──。
四編すべてにおいて結末に大どんでん返しが控えており、驚愕の事実が待ち受けている。

ご注文方法

作品名新クニウミ神話-ZONE-
著者青桃(あおもも)
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出版社文芸社
定価¥1,300(税別)

ご注文はお近くの書店(≫店頭販売のご案内)にて、またはクロネコヤマトのブックサービス
(フリーダイヤル0120-29-9625、携帯電話からは03-6739-0711)の電話注文、セブンネットショッピング(www.7netshopping.jp)にて承ります。
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子供たちの午後 2013年4月出版

子供たちの午後

碧瑠璃色のビー玉だけが知っている、あの町で暮らした記憶。
子供にしか見えない世界、子供だけが感じる何かが、そこにはあった。
誰にでもある幼少期を描いた、ノスタルジックな純文学小説。
あの頃、大人にとってはなんでことないことも、子供にとっては大事件だった。

殊に、少年が膝の上に抱えているボトルシップが、ひときわ和美の目を引いた。
透明なボトルの、滑らかなガラス面が照り返す陽の光が、和美の瞳に飛び込んでくる。
和美の瞳に飛び込んできたのは、陽の光ばかりではない。
それは、少年の視線だった。
少年の方もまた、車窓からトラックの荷台の和美を見遣っていた。
潤んだ瞳に繊細な面差し。
まるで、少年の膝の上にある精緻な工芸細工みたく──   ──本文より

概要

誰しも、純真無垢な子供時代から青年へと羽化していく時期を迎える。少女期のたそがれに刹那訪れる、純粋と混沌とが交錯する瞬間。そんな子供時代の終焉の一瞬の煌めきが、和美の脳裏で鮮やかに蘇る。そして、追懐の旅路がはじまる。
父と共に西の地に流れ着いた小学校六年生の和美。開発が進むその地は、裕福な者たちが暮らす「新興高級住宅街」と、地上げ屋に怯える者たちの住む「下町」が隣り合う場所だった。そこで和美、誠、宏之、恵実の四人の少年少女は、子供ならではの純粋さで友情を育んでいく。
だが無情にも子供時代の無邪気な日々は瞬く間に過ぎ去り、和美のもとからは、ひとりまたひとりと友は去っていく。また独りぼっちになってしまったことを、和美はかみしめるのであった。

ストーリー

初夏、再開発に取り残された下町と新興高級住宅街とが隣接する地区に、転校生がふたり引っ越してくる。下町にやってきたのは上野和美。母は家出し、父完治と祖母藍子の三人暮らし。完治は地元の国谷という高利貸しの男に雇われ、やくざな商売を生業(なりわい)にしている。一方、高級住宅街にやってきたのは、お金持ちの家庭のひとり息子村瀬宏之。宏之は、中学受験を控えて塾通い。
和美と宏之は、土地っ子ふたりと友達になる。ひとりは中村誠。零細下請け工場の次男坊。工場は経営難で国谷に借金している。もうひとり、藤谷恵実は祖母とふたり暮らし。祖母は寂れた映画館を経営し、これまた国谷に借金している。
午後、小学校の授業が終わると、下町を放浪する気のいい初老の男キョージュを交え、下町に連れ立っては様々な遊戯に興じる四人。
それぞれ複雑な家庭事情を抱えながらも日々健気に振る舞う四人であったが、中学校進学を目前に事情は思いがけない方向へと展開する。四つの歯車は次第に噛み合わなくなり、運命は四人をそれぞれの道へと導いていくのであった。

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作品名子供たちの午後
著者青桃(あおもも)
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出版社文芸社
定価¥1,300(税別)

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汀の砂 2011年6月出版デビュー作

汀の砂

あの夏の日、すべてはここから始まった。
海辺の集落で起きた放火殺人事件。
犯人として一人の男が逮捕されたが、事件の真相は思いもよらないものだった。

北陸の小さな漁師町にある招提寺で放火殺人事件が起きた。
逮捕されたのは帯広夏夫、26歳。
担当弁護士として現地で詳細を調べていた渡辺は、
事件に不可解な点がいくつもあることに気付いた。

戸籍のない被害者の「七夕」、夏夫の複雑な生い立ち、招提寺に伝わる曰く──。
やがて、夏夫はぽつりぽつりと真実を語りはじめた。
複雑に絡み合った人間関係が織りなすサスペンス小説

概要

北陸日本海に面した風光明媚な漁師町にて、招提寺という由緒正しい寺で若い女が焼死するという放火殺人事件が起こる。
この事件をめぐり、否応なく巻き込まれていく男女の葛藤の姿を描く。
事件のいきさつを探るにつれて、招提寺に秘められた秘仏に対する女の情念、亡き母の姿を秘仏に重ねる男の回顧、妹への偏愛から復讐心に取りつかれた男、さらに彼らにまつわる過去の禍根など、次々と複雑な真相が明らかになる。

ストーリー

舞台は、眼前には海が広がり背後には山が迫る、風光明媚な北陸の片田舎の漁師町。夏夫の回想で話は始まる。
十数年前の夏、母の病気平癒の祈願のために、この漁師町にある招提寺に、夏夫と母は参拝にやってくる。夏夫はここに秘仏があることを初めて知り、姿の見えないこの秘仏と母の姿を重ね合わせる。祈願の甲斐なく、間もなく母は亡くなってしまう。
あれから十数年、夏夫は再び招提寺に戻ってくる。この寺で七夕(なな)という謎めいた雰囲気を持つ若い女に出会う。亡き母の面影と重なり、夏夫は七夕に心惹かれていく。寺に秘められた秘仏に、七夕は異常なまでの関心を見せていた。夏夫はそのことが何となく気にかかる。
そんなある日、秘仏の納められている観音堂で小火がおこり…

ご注文方法

作品名汀の砂
著者青桃(あおもも)
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出版社文芸社
定価¥1,200(税別)

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